2012年2月15日水曜日

死ぬまで泳ぎ続けよう!

先日 常連のお客さんからの何気ない質問
「魚の血合いって、有る魚と無い魚があるけど何で?そもそも血合いって何?」

僕も20年以上 魚の血合いを見てきたけど今まで気にもしてませんでした 確かに牛や豚、鶏には無いし 人間にも多分無いでしょう


☆どんトリビア(28)

一般に刺し身で食べる魚の部分は筋肉、それも体側筋( たいそくきん) である。
これには”①普通筋”と”②血合筋(血合肉)”があって
血合筋が多い魚を赤身魚、少ない魚を白身魚”と区別している。

①普通筋
 魚にとって、どの筋肉が多いかによって運 動性が異なる。白身魚に多い普通筋の白色筋は血管に乏しく、疲労し易い。持続性はないが、働きは強力だ。ヒラメやハタが砂の中や岩影から獲物をじっと待っ て、瞬時にパクッとやれるのは白色筋のお陰である。

②血合筋
血合筋には多くの血管が通い、働きは緩慢(かんまん)だが持続する。
カツオやマグロ が長時間、活発に遊泳できるのは普通筋の他に血合筋が多いからである。
血合筋は魚類特有の筋肉で、長時間の活発な運動の際には赤黒い色の素となるミオグロ ビンという色素蛋白質が運動に必要な酸素を補給する。 
また、肝臓に似た働きもすることから第二の肝臓ともいわれる このため体温が高くなり 体温が高ければ筋収縮、神経興奮伝達、消化吸収などの活動に有利である。
マグロやカツオのタ-ボ・チャ-ジャ-ともいえるこの筋肉に は、グリコ-ゲン、ビタミンB群や鉄分が多く栄養たっぷりだ。
残念ながら生臭みが強く、赤黒く華やかさに欠けるから捨てられる場合が多い。
 簡単に言えば”血合い”はカツオやマグロなどの回遊魚が死ぬまで休みなく泳ぎ続ける為に必要な筋肉ということです
しかし、カツオやマグロにすれば、いくら血合肉があるからといって生まれてから死ぬまで休みなく 泳ぎ続けるのも大変なことでしょう。
料理の事で疑問があれば、いつでもお待ちしてます
皆様のお越しをお待ちしてます

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